箱根・三国山 A.山歩き/2.山紀行/・・箱根・三国山
箱根・三国山




ー道中冴えなく我慢我慢ですが、山頂付近のブナの大木は圧巻ですー

箱根・三国山(03-06-21歩く)
箱根の三国山は箱根外輪山の一つで、ブナの大木があることで知られている。 本来は新緑または紅葉の頃が山歩きするなら最適である。
今回は梅雨の合間をみて、近場の箱根の大涌谷からヤマボウシの咲く神山に登ろうと思って 出かけた。ところが大涌谷の火山ガスの噴出量が多く、危険であるため、登山道は閉鎖されていた。 そこで急遽計画を変更して三国山に登った。

    

元箱根から芦ノ湖沿いの仙石原への道、県道75号線を、桃源台 の先で芦ノ湖スカイラインの方へ左折する。200mも行くと右側に無料駐車場がある。そこに車を置いて 登ることにする。その前に、駐車場の裏側に箱根ビジターセンターの遊歩道があるので散策してみた。 ヤマボウシ、箱根ウツギの花が咲き、また、桑の実、キイチゴが熟し鈴なりになっていた。
駐車場から芦ノ湖スカイラインの 方に行き、早川の橋を渡って車止めのある湖畔への道を左に 入って行く。直ぐ左の湖尻水門からの道と合わさり、右に湖畔沿いに広い砂利道を行く。最初は芦ノ湖が見えた がそのうちハコネダケや潅木で視界がさいぎられ見るべきものはなく、黙々と歩く。右側は大正時代に植林された 杉木立が目立つ程度である。
20分も歩くと開けてきて深良水門に至る。そこを右に湖尻峠の方に登っ て行く。道は杉林の石畳である。ぬかることがなくてよさそうであるが、雨の後であるので滑りやすく、 往生した。道標には20分と書いてあったが、15分ほどで稜線についた。 湖尻峠はすぐ目の前であった。峠といっても車がガンガン通るところで、早々にハコネダケを切開いた道を左に登って行く。
背丈の高いハコネダケで風がさえぎられて暑いが、直ぐ潅木の茂る山道に入り込む。 視界は何も効かない。薄暗いじめじめした道を車のエンジン音を聞きながら 登ったり下ったりしながら高度を稼いで行く。この潅木の道を40分ほど行くと、 芦ノ湖スカイラインとも遠のいてエンジン音も聞こえなくなり、そして、樹間より前方にピークが見えてくる。 やがてブナの大木の立つ急登の山道となる。とにかくこの急登までは我慢し黙々と歩くだけであった。

    

    

    

    



自然は何といううまい演出をするのだろうか。 今までの薄暗い潅木の道から予想もつかないブナの大木の茂る美しい道となり、登山者ははけ口を求めるように ブナの大木に感動しながら登ることになる。この急登もすぐ 終わり、もう頂上かと思う。しかし、これで終わないところが三国山の魅力である。 ここからブナの美しいフラット道が12,3分も続き、ブナに酔いしれながら頂上にたどり着く。
三国山頂付近は以前より尾根道の周りが防火帯のように切開かれ明るくなったが 相変わらず木々で覆われ見晴らしは効かない。結局、三国山はブナ以外に何も見るべきものは無く、ブナの好きな人向き の山である。頂上には真新しいベンチが備え付けられてあった。遅い昼食を真新しいベンチに座って取り 、元来た道を下って山歩きを終えた。
(コースタイム)
駐車場(P)10:30−湖尻水門10:40−深良水門11:05〜20−湖尻峠11:42 −ブナの急登12:26−三国山12:45〜13:05−湖尻峠14:05−深良水門14:20−湖尻水門14:40−駐車場(P)14:48

(地図)
・昭文社 山と高原地図 「箱根」
なお、湖尻峠にも無料の駐車場がありますが、スカイラインの料金はその手前で とられます。