A.山歩き/2.山紀行/・・高尾山

高尾山



小仏峠から明るくなだらかな尾根道を紅葉を愛でなから高尾山へ


小仏峠から高尾山へ('02-11-14歩く)
今回は電車で八王子まで行き、一緒に歩いた八王子に住む友人の奥さんに車でバス停小仏の先の舗装が切れる ところまで送ってもらった。舗装の切れたところは、景信山への分岐点でもあり、約7,8台の駐車スペースが あった。
薄ぐらい杉の植林帯の沢沿いの林道を右に景信山への林道を分けて緩やかに登ってゆく。 都会の騒々しさから開放されてせせらぎの音が心地よい。15分もゆくと道が急になりくねくね と登ってゆく。左手が開けてきて小仏峠につく。登る時は我々3人だけであったが、峠に 着くとベンチやテーブルがあり、思いのほか人が休んでいる。逆コースの人がもうここまで きたのだろうか。
展望もいまいちであるので、左に茶店の間を抜ける道に入ってゆく。5分ほどやはり薄ぐらい道を緩やかに登るとモミジが逆光に輝き、右手が大きく 開けたベンチのある見晴台についた。
見晴台からは眼下に中央高速、相模湖がのぞまれ、正面には樹間から富士山が見える。 もう11時になり、今朝方電車から見たスッキリした富士山からするとヤヤかすんでいる。 小休止したのち城山へ向かう。
少しゆくと、右側の階段のある道と左側のまき道の二又にわかれる。 先で合わさると思い左の巻き道に入ってゆく。しばらくゆくと丁字路となり、右側上にアンテナが見える。 そこが城山のようで、逆光に透けて美しいモミジの道をS字を描きながら登ってゆく。 すると間もなく城山の茶屋の広場に出た。どうもこちらはまき道のようで二又のところは右側の 尾根道の方が近く正解のようである。
時間をみると11:30を過ぎている。先にはしばらく休憩する場所がないので ここで昼飯とする。広々とした広場のベンチとテーブルは大勢のハイカーが思い思いに食事を している。それにしても女性が多い。 富士山はもう薄くなり白い空に溶けこんでいる。30分弱ほど休んだ後一丁平の方へくだった。
ゆったりとした広い尾根のプロムナードコースである。途中、桜が多い。 また、珍しくシラカバの木もあり白く輝いている。春はさぞかしきれいだろうと想像する。 やがてモミジの多い1丁平にさしかかる。斜光にモミジが透けて 美しい。丁度昼時であるので思い思いのところでハイカーが休んでいる。
そして少しゆくとトイレがあり、明治の森の看板のたつところにいたる。暗い杉の木立の樹間からま ばゆいほど光り輝くモミジが見える。それからほどなく行くと大垂水峠分岐点となった。
ここは城山から下ってきてちょうど鞍部となるところで一番低いところである。いよいよこれより登 りとなるが、道が両脇と真中の尾根筋の道の3本に分かれている。本道の真中の急な道に取り付いて登って 行く。所々にモミジが彩り和ませてくれる。
しばらく登ってゆくと左側にモミジが多くなり、その上の右側が大きく開け、大勢のハイカーが休んで いる。遠くの山まで見晴らせるが富士山はもうかすんで見えないようである。ここで道は左に上ってゆく。 すぐモミジ台につく。そこにはトイがあり、茶屋も建っている。
名前の通り赤、黄色、オレンジと色鮮やかなモミジが多い。ここで、ずいぶん写真を写した後、 一旦下ると高尾山山頂への石段の登りが待っていた。時間にしては5分ほど登りであるが 石段のために歩幅の調整がきかず、これまてで一番の急登と思われた。
登りきるとビジターセンターのある広場となった。そこは今までの風景とは打って変わって人人人である。きれいなモミジも沢山あるが人の方が目 につく。さらに数段の石段を登った山頂はさらにハイカーと観光客でごった返していた。ウイークデイでこれだか ら休日だったらどんなのだろうと思うと休日は来るまいと思う。山頂の標識を写して早々に薬王院の奥の院 へと下った。
奥の院のモミジもすばらしい。緑、黄色、オレンジ、赤のステンドグラスのようなグラデーションである。 ここでもずいぶんと写真を写した。その後石段を下って茶店やお土産の店のあるところに降りたつ。そこから左に 平坦な道を行く。この辺もモミジが多い。赤いモミジの上に黒々とした杉の大木が空にそびへ立ってその コントラストがなかなかである。カメラマンも多く、ついつられて写しながら歩いて行く。
そして道は右にカーブし赤い灯篭の等間隔の列と天然記念物に指定されている杉の大木の並木が見通され壮観 な眺めである。 この杉並木を過ぎるとあまり見るべきものはなく黙々と下る感じである。途中古木のたこ杉とかを見ながら くだると、間もなくケーブル駅の入口につく。山頂の人を考えるとケーブルは混みそうなのでリフトで下る ことにして真っ直ぐ行く。
リフトは予想通り空いていてすぐ乗れた。周りの紅葉を楽しみながら、12分間揺られながら下りて行く。 リフトに乗るのは若い頃のスキー以来であるから何十年ぶりである。1ヶ所リフト下に無数のリンドウが群生 しているところがあった。
終点駅について鉄筋の階段をくだったところにもまた色鮮やかなモミジがあった。その傍で記念撮影してい る観光客がいる。それにつられてまた写真を写す。もう、写真も終わりにしょうと思ったが、ケーブル駅を 出た広場のモミジが西に傾いた日差しに輝き美しい。その傍に冬桜もさいている。 これはまたとない被写体である。工夫をこらしてフラッシュをたいて冬桜を写してみた。フイナーレにふさわしい 写真になるようにと・・・。
最後の最後まで写真を写しまくった満足のゆく山歩きであった。友人は私の道草にあきれ顔であったが。

(コースタイム)
小仏(P)10:36--小仏峠11:05〜小仏峠先展望台11:10〜05--城山11:36〜12:10-- 一丁平12:28--明治の森看板12:31--大垂水峠分岐点12:44--もみじ台13:00-- --石段13:10--高尾山山頂13:18--むささぴ看板13:30〜38--薬王院奥の院13:47--たこ杉14:11 --リフト乗り場14:22--高尾山口リフト・ケーブルカー乗り場14:36

(地図)
・昭文社 山と高原地図 高尾・陣場

(コースポイントの写真)


・「フォト紀行」に高尾山の紅葉を掲載しております。

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