高座山

忍野・高座山
(たかざすやま)
--富士山の大パノラマを求めてお花畑を登る--
['03-08-02]



薄っすらと顔を見せた富士山
当たり前に写すと飛んでしまうので−0.7補正で写す

忍野・高座山(03-08-02歩く)
忍野村・高座山は富士山の撮影スポットとして知られている。富士山のスポットはいろいろ あるので余り気にしていなかったが、高座山からのキキョウの咲くお花畑を前景にした富士山の写真 をある本で見て、一度お花畑を歩いてみたいものだと思って暖めていた。 先日、富士山麓でたまたまキキヨウを見つけて、そうだ、今ごろが高座山はいいかも知れないと思って 丁度梅雨の明けた日、富士山も期待して登ってみた。



ーC地点のお花畑、花に露出を合わせると富士山は見えないー



富士山を写すなら早朝である。これでも遅いくらいであるが家を3:35にでる。 初めての道でよく分からない。車を止めては地元の人に聞く。ようやく忍野小学校の脇の道に入って クランク状に行くと忍野中学校にでる。
その裏側に山に登っている林道があり、そこを登って行く。 赤松の道を道なりに行くと、散歩の人と出会う。その人にも聞いてみる。熊注意の看板があるところが 鳥居地峠でそこを右折するとよいとのことである。峠に着いてみると3,4台停めるスペースがある。 右に入る道はダートでよくなさそうである。
ここに車を置いて歩くことにしょうと車をバックしていたら 、さっきの人が追いついてきた。車で大丈夫であるとのことなので、右のダート道に入って行く。 思ったよりいい道である。600mも行くと前方が開け、簡易ゲートがある。 その付近に既に3台ほど駐車している。少し狭そうなので、30mくらい戻って広い路肩に駐車する。




尾根の道に咲く花


高座山は萱葺き屋根の茅を刈る山であったようだ。南東斜面が草原である。 ゲートを抜けると左側にすぐ高座山への登山道が登っている。しかし、林道は斜面をトラバース気味に続き、 先に人影や車が見える。何だろうと思って行ってみると、三脚とカメラの放列であった。しかし、みんな 写真を写しているように思えない、のんびりと雑談をしている。問いかけて分かったが富士山が現れるとこ ろを待っていたのである。もう三日も続けてきている人もいた。
登山道は尾根を右に上がっているようだ。 草刈りをした斜面を登って尾根に上がることにする。斜面を登ると周りの草原にはキボウシ、ユウスゲ、 シシウド、カワラナデシコなどが咲いている。斜面の途中にも三脚を立てている人がいる。朝露に濡れながら 草を掻き分けて尾根に出る。
尾根からの眺めは最高である。花の咲く斜面の遥か下に忍野の町が煙っている。 まだ、富士山は出ていない。ゆっくりと写真を写しながら登る。尾根道は上の写真のような花とカワラナデシコ、 ウツボグサが咲いている。下で写真を写す人は多いが、上の尾根道まで上がってくる人は誰もいない。






高座山への尾根道は結構きつい。赤土が剥き出しになって滑りやすく、 普通はジグザク道とかで斜度を緩和したりして登って行くが、関係無く尾根に忠実に道は 登っている。二重肩のような感じで上の略図のb,cへと登って 行く。眼下の斜面の花は益々多くなる。




Cから頂上を望む


で尾根道と山頂を迂回するトラバース道の二又に分かれている。 左の尾根道を上がる。少し上がったあたりがもっとも花が多く、キキヨウが咲き乱れ、一輪であるが クルマユリも咲いている。また見晴らしもよい。しかし、まだ、富士山は顔を出していない。 お花畑を前景に写真を写すならここだと思って、しばらく富士山の様子を見ることにする。
とうとう待望の富士山が薄っすらであるが顔を出してきた。薄いのでマイナス補正で写す。もう少し クッキリするのかと思ったらその一瞬だけであった。












富士山ももう期待できないので登ることにする。道は赤土がでて滑りやすく、斜度もますますきつくなる。 頂上まで20mくらいは右にトラバースして木に掴まりながら登った。頂上はこじんまりした広場で三角点の 標柱があり、熊出没注意の看板が立てかけている。正面の北側には杓子への道が林の中に下っている。さらに右に ももう一本林の中に下っている。これは先ほどの頂上を迂回した道と合流するようだ。いま登ってきた道は 下りは滑りやすいので、右の林の中に下っている道を戻ることにして小休止する。林縁には山百合 がひっそりと咲いている。相変わらず富士山は見えない。
富士山方向を向いて左の迂回路に合わさる道も急で滑りやすい。しかし、まわりに木が あるだけ助かる。木に掴まりながら慎重に1歩1歩下る。15分も下ると広い迂回路が見えてきて降り立った。右に行くと 地点に行くが、下を見渡すとどうも迂回して今朝ほどのトラバース気味の林道にいけそうなので左に下る ことにする。
後は広い道を道なりに下る。注意を要するのは 地点ではある。真っ直ぐ林の中に下る道が分岐しているが、 ここは林の道には入らず、右折し、道なりに下って行く。


< e〜g 間の花風景 >






























< g〜P 間の花風景 >


































(コースタイム)
自宅3:35−御殿場IC5:00−林道ゲート(P)5:50〜55−肩b6:30−上の肩c6:45〜7:05− 高座山7:20〜30−迂回路e7:45−g地点8:15−展望広場h8:45−ゲート(P)9:00

写真を写しながらの参考コースタイムです。

(地図)
・昭文社 山と高原地図 「富士・富士五湖」

●特記事項
  • 頂上付近は急斜面で滑りやすいので、山なれない人はC地点 から
    頂上を迂回する道を歩いた方がいいです。
  • 登山口までの略図





帰りは内野の広域農道と花の都公園により道草しました。


オオイヌダテ



花の都公園のヒャクニチソウ