遺構めぐって小田原城へ(2019-03-10)
3月に入って桜の開花予想もでるようになった。今年も桜を写そうと思うが、湘南地区では、やはり、小田原城のお堀にうつり込む
桜や水面に揺らぐ花筏が趣があって美しい。小田原城というと、時々テレビで紹介されている総構えが気になっていた。
netで調べると、総構えに沿った道があるようなので、その道々にも桜がないか下見がてら廻ってみることにした。
「総構とは、町までお城の範囲として堀と土塁で囲んだ城郭のことで、天正18（1590）年の天下統一を目前にした豊臣秀吉との戦に備えたものである。」
小田原駅の新幹線口に降りる。目の前に立派な北条早雲公像が立っていて、いやがうえにも
北条氏の時代に思いをはせる。まっすぐ緩やかに上がって城山交差点で右折して広い車道を登ってゆく。小田原市の駅の近くにこんな丘陵があったとは知らなかった。道は切通しのように総構えの稜線の道である石の陸橋の下をくぐってゆく。目の前には丹沢の山々が見通せいい景色である。
添付の小田原城総構(ウオーキングマップ)を見ながら、左折する地点(map-A)を探す。ポイントは左折してすぐY字分岐である。しかし、そういうところは見つからず、コンビニの交差点を左折して「めだかの学校」まで行ってしまった。居た人に尋ねたところ、総構えに沿った道は南にみえる丘陵とのこと、戻って二人に聞いてようやく、丹波医院の向かいの小路であることが判明した。Y字の右に上がる道はどう見ても民家の私道にしか見えなく、見落としていた。
沈丁花の香りのする急坂を上ってゆく。勾配が緩くなると、右の小道に満開の椿がみられ、入ってゆくと大きく開け、街並みと丘陵の向こうに丹沢の山々が見渡せられた。戻って、道なりに行くと、少し下り出し、右に分岐がある(map-B)。ここには目印として「まちぼうけ」とい看板が立っていて、総構の道は右である。入ってゆくと、のどかな農道となり、ミカン畑が左に見られる。
右に「総構」の説明看板が立ち、いよいよ、総構の遺構領域に入る。最初に、「山の神堀切」が見られ、入ってみると、棚田の畔のような
感じで、今はミカン畑となっている。そこからは近くに丘陵が見通せ、桜の咲くころはよさそうである。この後、「稲荷森」という看板が
立つ小道があったが、パスして先に進む。両側ミカン畑と梅畑が続く。直売所もあり、ミカン、菜の花など売っている。
右が開け、クスノキの大木が立ったり、遺跡のような石柱が立ったりして、総構の雰囲気が出てくると、分岐(map-C)に至る 。
「小峰御鐘ノ台大堀切西堀」入口とい道標があり入ってみた。巨大なV字の空堀りのうな地形が目に飛び込んでくる。
どういう仕組みになっているかわからないが、その大規模な土木事業には驚かされる。分岐に戻って、左の城山公園の方に向かう。
すぐ右側が「小峰御鐘ノ台大堀切東堀」になっていて、その規模と保存状態が素晴らしい。少し行くと海と城の見える城山公園となる。
うたい文句はいいが、海も城も見下ろす感じで写欲がわかない。やはり城は見上げたいものだ、と思いながら昼食をとる。
ここから添付の小田原城総構のウオーキングマップには載っていない道を小田原城目指してゆく。公園の脇の道を海の方向にゆくと、車道に突き当り、右斜め方向をさして「小田原駅近道」とあるので、それに従って行く。右に小田原高校、三味線堀遺跡、大クスを見てゆくと、まるで長崎や尾道の町のような長い長い石段が下っている。下りきって城山中学を過ぎると、
小田原駅から来た車道と突き当り、右に上って行く。上がったところが箱根登山鉄道・東海道線の陸橋、すなわち青橋交差点である。
ここを渡り、小田原城北門に入る。
梅は終盤で、桜のつぼみは堅いが、結構観光客が来ている。子供遊園地、報徳二宮神社、
図書館の前を通り、箱根口方面に向かい、桜の撮影場所を下見しながら堀の外側を周り、お堀端通りを通って小田原駅へと向かった。
(地図・ガイド)
・小田原城総構(ウオーキングマップ)
・歩いたコース(map)---クリックすると拡大します。
(コースタイム)
小田原新幹線口9:21---めだかの学校9:37〜45---丹波医院付近うろうろ10:00〜16---分岐(map-A)10:17---椿の小道10:26〜33---
分岐(map-B)10:35---総構看板10:41---分岐(map-C)「小峰御鐘ノ台大堀切西堀」11:07〜11:29---城山公園11:40〜12:00---
小田原高校12:09---青橋交差点12:24---小田原城北門12:27---箱根口へのお堀橋12:43---お堀り終り13:10---小田原駅13:20
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