フォトハイキング紀行/・・王城山城跡 home


大磯・王城山城跡



王城山山頂の明治天皇観漁記念碑

大磯・王城山城跡(2021-01-06)
昨年の晩秋、名残りモミジを求めて、大磯の高麗山を歩いた。その時、google mapで高麗山を調べていて、偶然、高麗山の南側に隣接している王城山城跡というのを見付けた。mapの拡大サイズでは表示されるが、普通のサイズでは表示されないので全然知らなかった。大磯にも城があったんだ。どういうところか展望も期待して歩いてみることにした。

大磯駅で下車し、線路沿いに東京方面に向かう。ガードをくぐって山側の線路沿いの道を行く。今は冬枯れの季節で見るべきものはないが、思いがけなく民家の庭の蝋梅を発見する。丁度見ごろで、コロナの自粛生活で沈んでいた気持ちを癒してくれる。やがて、松やケヤキ、サザンカ、椿などが植えられている東海道の旧道に入る。ここの化粧坂(map-C)というところを左に上がってゆく。Y字分岐を左側に行くと、すぐ右側に登ってゆく道がある。これが王城山への登り口である。

結構な急坂である。常緑樹の森を右に見ながら登るとフェンスで囲まれた水道施設に突き当たる。フェンス沿いに反時計回りに回り込んでゆく。アオキやクロガネモチの赤い実など見ながら行くとこじんまりした水道山公園(map-E)に至る。

ここからはダートの道で、右下に谷戸を見ながら緩やかに下り、次に左に回り込み登ってゆく。谷戸には気の早い白梅が満開であった。また、赤いカラスウリが冬枯れに彩を添えていた。登りきると住宅地の舗装道路の三叉路に出た。ここは右手前に登ってゆく。 左に回り込んでゆくと、正面に王城山の森が立ち塞がり、道は右に回り込み、さらに左に回り込んで王城山へと緩やかに登ってゆく。

左前方上に水道施設のフェンスが見えてくると、地図にはない林道のような広い山道が右下に下っている。帰りはもと来た道を下るのも退屈だし、この道を下ってみることにする。フェンスを左に回り込んで登ってゆくと広場になっていて明治天皇観漁記念碑が立っていた。城跡の説明看板がないか探したが無かった。また、記念碑に登ってみたが、海がチラリと見える程度で展望も効かない。

早々に先ほどの地図にない山道に入る。常緑樹の森の中の山道で、大きなヤブツバキの木もあり、いい感じであった。ほぼ直線的に下る道で滑るので、注意しながら下る。20分も下ると側溝みたいな人工物や石仏、下にはお寺の屋根のようなものが見えてくる。そして、お寺のような大きな屋敷の門の前に出た。なんというお寺だろうとみたら「大磯寮」とあり、どこのかもわからない。川に沿って下ってゆくと、「安田不動産大磯寮(旧安田別荘)」という看板が立っていた。これで解明、安田財閥の別荘だったようだ。道なりに少し行くと、見覚えのあるガードが見えて来て、結構駅に近いところに出たようで、いい道の発見だった。


(地図・ガイド)
「歩いたコース(map)」
   クリックすると表示されます。本文に戻るときは左上の←印をクリックください。
・mapで、C--化粧坂、E--水道山公園、G--王城山城跡(82m)
・約8000歩でした。

(コースタイム)
大磯駅12:30---化粧坂12:48---水道設備12:58---水道山公園13:03〜12---王城山入口三叉路13:20 ---王城山城跡13:35---旧安田別荘(安田不動産大磯寮)14:00---大磯駅14:10






水道施設付近の常緑樹の森





クロガネモチの実





王城山城跡への道





王城山城跡のヤブツバキ





旧安田別荘への山道


OLYMPUS OM-D E-M5 MarkU / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ にて撮影